プロでも素人でもメジャーでもマイナーでも同人でも趣味でも関係なく…
「演技」さえしていれば、喋り方とか滑舌とか声色なんて気にすることは無い
逆に考えると、喋り方とか滑舌とか声色なんてモノは演技をするうえで自然と出てくるモノなので、どちらかというと「演技」をしよう!という思考を持って作品に挑むことが大切なんだと思います
なぜそのように思うのかというと、アニメ・映画・ゲーム・ドラマなどなど、役者さんが活躍する場で、何言ってるか解らない滑舌の人とか喋り方が独特な人とか変な声の人とか…山ほどいます
けど、そんなのが気にならないくらいに作品が面白いんです
つまり、口から出る「何か」より、自分を通して身体全体から出る「何か」の方が大切なんですね
では、「演技」って何?
ってことになると思うんですが、正直、「演技」と「演技じゃない」の境界線ってハッキリとはしていないと思います
しかし、個人的にながらくこの業界で仕事してきて何となく分かったことがあります
「演技」は、ずっと観てられる、ずっと聴いてられる
「演技じゃない」は、今すぐその場から離れたくなる
たぶんこれは、やってる側の人間ではなく、それを見聞きしてる人間による判断なんだと思います
見聞きしてる人が「演技してる」と思えばそれは「演技」だし
見聞きしてる人が「こんなの演技じゃない」と思えばそれはきっと演じられてないことなんだと思います
そう考えると、役者ってすごい大変な職業ですよね…
逆に、それが出来てしまってる人からすると、役者って楽しい職業ですよね♪
以前、素晴らしい演技の先生に
「つまり、演技ってどうしたら良いの?」
って聞いたことがあります
そしたら素晴らしい返答を頂きました
「昨日の夜さ、母親に『アンタ、ゲームばっかしてないで勉強もしなさい!』って言われてさぁ…ってだれでもあるあるでしょ?それって演技じゃん」
正直、度肝を抜かれました
演技ってどうしたら良いのか?と悩むことは愚問だったんです
すでに誰でも演技してます
極度に記憶力がない人は例外ですが…
演技って、明確に境界線が見えなくて、人それぞれやり方が違って、観てる人の心を楽しくさせたりワクワクさせたりドキドキさせたり悲しくさせたり出来ちゃうすごく不思議なモノですね