投稿者: 直線の持つ意味
曲線の持つ意味
これは人の遺伝子の中に埋め込まれているイメージなのか…
明確な両極端のイメージが存在している
時間であれば
直線＝速さ
曲線＝ゆっくりさ
強度で言えば
直線＝硬い
曲線＝柔らかい
温度で言えば
直線＝冷たい
曲線＝温かい
雰囲気で言えば
直線＝逞しい
曲線＝穏やか
思考であれば
直線＝頑
直線＝柔軟
話し方であれば
直線＝怖い
曲線＝優しい
力でいうと
直線＝強い
曲線＝弱い
性別であれば
直線＝雄
曲線＝雌
これらは当たり前と言えば当たり前なのだが、
よくよく考えると大変不思議なことである
また、直線と曲線を組み合わせると、微妙なイメージを作り出す事が出来る
その微妙な割合のイメージで、おそらくなんでも想像でき、創造も可能になる
デザインであれば、
直線が多ければそういうイメージに。
曲線が多ければそういうイメージに。
もっと踏み込んでみると、更に面白いことが解る
どちらかに偏るイメージであれば、白黒ハッキリ付けられる
では、直線と曲線がちょうど半々くらいだと、どういうイメージに感じるか…
それは、どちらとも感じ取れる
おそらく、どちらも正解であり、どちらも不正解
直線寄りであり、曲線寄りでもあり、またそのどちらでもない
どういうことかというと、つまり、直線でも曲線でもない３つ目の理解出来ない新たな存在
理解出来そうで出来ない…神秘の存在、不思議な存在
神仏が、男でもなく女でもない存在でイメージされていることが非情に多いのはつまり…
人知の届かない存在だからではないだろうか…。
これを逆手に取ると、とても面白いことが出来る
明確ではなく、理解出来そうな不明確な表現というのは、
それを見聞き感じた人が、勝手に自分なりに解釈し、勝手に答えを出し、勝手に納得をしてしまう
つまり、相手に合わせて理解出来る内容と理解出来ない内容の境界線を行ったり来たりしながら表現をする
すると予測出来る相手の反応としては、自分のことを相手よりも大きく魅せることが出来る
これは表現者であればある意味、使命ともいえる部分な気がする
自分が表現したいことを全面に押し出しても理解はほぼ得られないと思う
何故なら、自分の脳は自分にしか理解出来ないから
そうじゃなく、
ある程度自分が表現したい事を出し、その先は相手に勝手に想像させてあげる
そうすることで、共感を得られ、神秘性や素晴らしさを植え付けられると思う
今回作成した画像
方や丸のみを組み合わせて描き、方や四角のみを組み合わせて描きました
そして中心は、丸と四角を組み合わせて描きました
これがどのように見えるか…それは見た人の心に浮かんだモノが正解
そこから何を感じ取るか…それは見た人の心に湧いた感情が答え
どのような世界感を得るか…それは見た人の心にだけ存在する物語
直線と曲線の現す意味、それは人間が進化して行く中で、心を豊かにするための道具なのかもしれない。
