PAの大切さ

PAの大切さ

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大衆の場で、言葉や音楽を人々に届けるPA

「PA」とは言わずもがなPublic Addressの略語
大勢の方が居る空間でPAはとても良い伝達手段であります

分かりやすく説明するならば、マイクとスピーカーを使って、遠いところの人と連絡を取り合ったり、大勢の人に声を届けたり出来ます

そして、その手段と空間をうまく操る職人が、音響さんと言われる、いわば「PAさん」

ボクは普段からそのような音響のお仕事もしていることもあって、一般の方が音響機器を扱っている姿をみるととても残念に思ってしまうことが多々あります

例えば、講演会…
キーンとハウリングを起こしたり、ワイヤレスマイクの充電が切れて音がプツプツ…したり、音が割れてしまって何を言ってるのかがよく分からなかったり…ワイヤレスの電波が届かなくて途切れ途切れの音であったり…
せっかく皆さんに格好をつけて伝えたり聴かせたりしたかったはずなのに…
視聴者のこちら側の気持ちとしては、非常に格好の悪いものを見せつけられている気持ちになってしまいます

先日、人が集まる大切な空間におりました
そしたらマイクの電池が切れたことに気がつかず、声の入らないマイクを使って大衆相手に大切な伝達やお話をされる始末…こちら側としたら、何も聞こえないからさっぱり意味がわかりませんでした
その後、マイクの異変に気がつきマイクチェンジしましたが、声が入っていない部分に対する再度の説明は無く、結局大衆を混乱させるだけの空間ができてしまいました

その後の集合写真撮影があり、誘導されるがまま大衆が移動させられたのですが、人の位置や姿勢を遠くから見て、カメラマンは生声で大きな声でマスク越しに叫び指示をしていました…近くにマイクがあるのに…
まだまだコロナ禍です、大衆の場でマスクをしていたとしても大声は避けましょう…国がそうおっしゃってます…集まった場は公務員の職場です…

いろいろオカシイでしょう??

芸能の世界で仕事をしているからこういうことに非常にシビアに反応してしまいますボク…

芸能の世界…特に舞台関係の方には言われます「PAは非常に大切」だと
伝える手段が扱えなければ、その道具は邪魔なだけで無意味です
使わない方がまだ良いです
形だけ…みたいな扱いしかできないのは、格好が悪いです

こういう場には、特に公務員の方には、積極的にPAさんを雇って頂きたいと強く感じました
たったそれだけで格好の良さが数十倍増します
ちゃんと伝えることが伝わります
催し物もスムーズに進みます
表現したいこともシッカリと表現できちゃいます

音響に関して、ボクはどなたの師匠も持たないでいろんな現場に放り込まれてそこで独自に勉強してきた人間なので、音響さんやPAさんと言われる人間からすると「なんちゃって」や「インチキ」と呼ばれてしまいそうな人間ですが、音響の仕事が出来ている現在、そこまで「なんちゃって」や「インチキ」ではないと思っています
そんなボクがPAで特に気にしていること
・ココが何を目的としている空間なのか?
ということ

目的に応じて、使う機材を選びます
例えば、室内と屋外では使う機材も違うでしょう
例えば、その機材しかなければ、その現場で一番効率が良い方法手段を瞬時に考えて対応します
機材だけではなく、壁や床、天井などの形状や材質を考えてスピーカーの向きや出力音を考えます
もっというと、天気が変われば音も変わりますので、湿度や気温も考えます
もちろんですが、その空間の人のことも考えます…どんな服を着てるのか…年齢層はいくつくらいか…着席スタイルなのか起立スタイルなのか…もちろん人数も…雰囲気も…

その空間の情報を瞬時に考えて、主催が目指す「目的」の理にかなう方法を探し作業をします
それが、PAさんであったり音響さんという職人の技術です

不思議なモノで、なんの飾り気のない大衆に埋もれてしまいそうな人間であっても、こういう空間の「PA」を使うと魅力が増え、素敵な人間になれます
なので、人が集まる講演会や催し物等を行う際は、自分たちが行いたい「目的」を達成するために是非PAさんを雇って頂きたいと思います

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