レコーディングマイク注意点

簡単!レコーディングマイクの角度や距離

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マイクによるレコーディングが…とか
ライブの際マイクとの距離が…とか
そういう質問をたまにされる
その時のボクの返答は
「音の芯を捉えてたら問題ないっすよ」
って感じ

音の「芯」

「芯」は、レコーディングやライブの際に音のモニターをしていたらすぐに分かることだけど、明らかに聴こえが良いトコロがある…例えば角度だったり距離だったり

それはマイクによって全然感度がちがうから「これが正解!」という角度や距離は無くて、
もっと言えばその環境によっても変わる…例えば、気温や湿度でも変わるし、マイクを使う場所の壁だったり床だったり天井との距離や材質でも変わるし、歌う人のその時のテンションや体調によっても変わるし…

だから、角度とか距離を常に一定にしてマイクを使用しようとするとだいたい失敗する…
初めは良いと思う…けど、少しずつ時間が経つにつれ疲れもするし、喉も温まってもっと良いパフォーマンスできる様になっちゃうし…人間はロボットじゃないから常に変化しちゃうんだよね

養成所とかでよくあるのが、マイクと口の角度と距離を一定にするために親指をアゴに当てて…というやつだったり、拳一つ分離して…とかいうやつ
アレは、口の前にマイクを持ってくる…という練習でやるのは良いけど、本番でやることじゃないと思うよ
だって、本番ていうのは通常とくらべてテンションおかしくなるモノだから声量変わるでしょ?そしたらマイクとの距離を変えないと音割れしちゃったり逆に音が届かなくなったりするでしょ?
なので、間違ってない教えだとは思うけど、正解の教えだとも思わない
マイクが拾う音の「芯」ってそういうもんじゃ無いんですよ

音の「芯」の見つけ方

マイクが拾う音の「芯」は、冒頭にも書いたけど、明らかに聴こえが良いところがある
どうやってそれを見つけるのか?といったら、
レコーディングならヘッドフォンでも良いしイヤホンでも良いし、
ライブならモニタースピーカー
ソレで聴く…それに尽きる

音はもともと目で見えない…なので、目で見ない、耳で聴く
っていう考えでマイクを使う
耳で聴きながら、角度だったり距離だったりを探って、もっと言えば自分の発声方法なんかも探っていって、その時の「ベストの音」を探す
そうすると簡単に音の芯が見つかる
慣れれば、5秒あれば見つけられる…そんな作業っすよ

聴いてみて良いか悪いか…良ければ正解、悪ければ間違い

コンデンサーマイクの注意点…向き・角度

コンデンサーマイク初心者によくありがちなのは
マイク正面をちゃんと使ってないこと
大体のマイクは、正面に何かしらのマークが印字されてたりするからすぐにわかる

印字されてないモノに関しては、マイクを通して聴こえる音が明らかに聴こえが良い側が正面
逆に裏側は、なにか衝立越しに音を聴いてる様な、自分の背中側で音を聴いてる様な感じの音がするから一目瞭然…というか一聴瞭然?w

コンデンサーマイクの注意点…モニター

すごく極小の音でも高感度で拾っちゃうマイクがコンデンサーマイク
よくレコーディングで使うやつ
コンデンサーマイクを使うと、素敵な音で収録できる…ってワケじゃ無い
超繊細でメッチャ音を拾うので、良いところも悪いところも全部拾っちゃう
…ってことを考えながらレコーディングすること
つまり、どうやって編集したら悪いトコロを目立たなくして良いトコロを目立たせられるか?ってことを考えながらレコーディングすることが大切

これも、マイクで音の「芯」さえ捉えてれば失敗することは無い
なので、レコーディングする際にモニター音をちゃんと聴いておかないといけない

物は使いよう

マイクは不思議と値段に比例して質も良くなっちゃう傾向にある
けど、高額なマイクが必ずしも絶対に良いというワケでは無い…ってことを頭の中に置いておくことはかなり重要なことだと思う

高額なマイクでも扱えなければ意味がない

目的に応じて、マイクは変えるべきだし、自分が一番扱いやすいモノを選ぶべきだと思う

過去の投稿でも書いたけど、ボクがメインで使用してるマイクはオモチャ同然価格の1500円くらいw
けど内部はいじってある(Shinさんの有名な改造するやつ)ので、音質は悪く無い…というか、ボクはかなり好きな音質

ボクがレコーディングする時って、場所を選ばないというか、現状あるモノをちゃんと活用しようという感覚


この沖名瑠美さんの楽曲のレコーディングは、普通のオフィスフロア
声は反響するし窓の外からは人や車の音も場合によってはマイクに入っちゃう…
そんな空間でマイク一本立てて歌ってもらった
この時ボクが注意して考えてたことは、
このフロアの温度や湿度・形状材質・沖名さんの声質と本日の体調や気分を総合しながらモニターしていて、どうやって編集したら目的通りのモノが出来るか?そのために必要なOKテイクはどういう音で収録出来てるものか?
という、編集段階のことばかり

何をするか?よりも、何を作るか?

物作り(クリエイト作業)って、ジャンルを問わずどんな現場でもプロは目的のゴール地点を考えながら作業してるから、毎回的確で作業も早いんだと思う

「正解」を見つけるボクの考え方

現状あるモノから「不正解」を取り除いた結果、残ったモノがすべて「正解」
なんか算数だか数学だかの証明問題みたいな考え方だな…


例えばライブPAの場合
音楽が鳴っていてそこにマイクの音を重ねた時、歌ライブなら音楽よりも歌詞が主役だから、歌声が音楽にかき消されたらそれは「不正解」
それ以外は概ね正解とする…みたいな

例えばレコーディングの場合
ちょっとくらい音程間違ってても、編集でピッチ補正しちゃえば良いからOK!みたいなw

ということで、マイクで拾う音の「芯」のお話でした。

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