音感

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長年音楽に携わっているが
実は僕は音感が無い…というか、乏しい。
無い訳じゃない。
しかし、音楽を初めた頃は全く無かった。

あいにく理科やNHK教育が好きだった僕は、
音感は、12歳までに身につけなければ一生身に付かない…
ということも知っていた。

音楽を始めた頃、絶対音感がある同級生がとても羨ましかった。
だって、目に見えない不確かなモノがシッカリと確認出来るから。

そこで、理科やNHK教育が好きだった僕はある事に気がついた。
「耳から聴こえる音は、空気振動である」
生楽器に触れることで音を振動として捉える事が出来るということに気がついた。

しかし生楽器は何処にでもあって気軽に鳴らすことが出来るモノではない。

そんなことに悩むある日、友人と一緒に楽器屋に入った時のこと。
小物売り場に目をやると、U字型のアイテム発見。
「音叉」←(゚∀゚)キタコレ!!

小物であり何時でも何処でも音を感じる事が出来るアイテム。
価格数百円♪
僕が購入した音叉は、叩いて耳に入れて音を確認するタイプ。
しかし、振動が伝わる場所ならば、叩いた後何処かに付ければそこがスピーカーとなって音が聴こえる。

しばらくオモチャ感覚で音叉を楽しんでいた時のこと、ある事に気がついた。
音叉をモノに付けるか付けないかくらいの微妙なところに付けると、シビシビと振動するのだ。
これこそが440Hz。
自分の中で、振動・振幅運動・波形・音・ラ・A…それぞれのモノが繋がった瞬間だった。

その時から440Hzが耳から聴こえる音としてだけではなく、感触としても捉えることがある程度出来るようになった。
なので、今の自分は、Aの音だけは分かるようになった。

それ以後、音を耳だけではなく、肌を伝わる感覚だったり胸に響く振動だったり骨を伝わる骨伝導だったりで捉えられるようになった。
絶対ではないが、音の波を捉えて音を操る武器を得た…。

音の仕事に携わる以前に僕は耳を悪くしている。
けど、音を振動で捉えられるようになって、ベートーベンの気持ちがわかってきたように感じた。

音が分かるようになる訓練…それは12歳を過ぎても、アイデアと努力と好奇心で手に入れることが出来ることを実証・体験出来たことは自分の中で大きな発見である。
とはいっても、絶対音感には劣るが…。
けど、音感競争をしているわけではないので、僕としてはこれで満足である。

もし12歳を超えて絶対音感を極めたいと思った人がいたならば、
1オクターブ12音の振動を試してみてはいかがでしょう?
アイデアと努力と好奇心で身に付く…かもしれませんね♪
DCIM0511

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