何も考えず育ててしまった我が子のことを
周りに劣る『ダメな子』と罵る親。
親としてシッカリ育てられなかった自分のミスを
あたかも子供が悪いかのように言う。
ある時、子供を好いてくれる人が現れた。
親は『ダメな子』と付き合うとアナタが不幸になるからと、反対する。
しかし、
『自分は好きなので、幸せです』
と笑顔で言い返された。
自分の思っていた幸せと、
他人が感じた幸せが、
大差で違うと気がついた。
ダメだ、不幸だ、
と思っていた子供が
いつしか自分の知らない所で幸せを作っていた。
『ダメな子』を作り上げてしまったと思い込んで隠し続けていた自分への負の気持ちが
一瞬の笑顔で救われた気がして
今までの自分の所業を悔いるかのように
一気に込み上げた気持ちと共に声が出た。
『ウチの子をよろしくお願いします…』