音で広さを表現してみた

リバーブ(reverb)の使い方

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長年、レコーディングやら編集やら作曲をしてると必ずと言っていいほど使うエフェクト…それがリバーブ(reverb)

リバーブ(reverb)

このエフェクトは、音を反響させる効果を与えるもの
日本人が簡単に想像できるのは、銭湯の空間の音
めっちゃ音が響いてゥワンゥワンしてるあの状況w

実は、生活していて普通に耳に聞こえる音というのは、色んなところに跳ね返った音が耳に届いている
反響した音により特徴が生み出されているといっても過言では無いほどに、日常生活では音が跳ね返りまくっているのが事実

リバーブ(reverb)の使い方

このエフェクトは使い方に決まりなどはなく、制作者の発想や知恵で自由に使って良いものだと思う
ボクの使い方の場合、楽器の奥深さや演出に使うことが多い
例えば、コンサートホールの響きを演出するために使用するとか
例えば、心の中のように実際に聴こえない声を演出するために使用するとか…

リバーブ(reverb)使用の注意点

今まで何百回何千回とこのエフェクトを使用してきてとても大切なことに気がついた
それは、1つのリバーブだけ使用すると薄っぺらいつまらない音になってしまう
それに加えて、処理や編集がやりづらくなってしまう傾向にある(いじっても微調整してもしっくりこない)
なので、複数のリバーブを同時に使用する方が、より「っぽいもの」が仕上がることがほとんど

もう一つの注意点としては、生音とリバーブ音をトラックに分けて鳴らすべき
分けなくてもエフェクト内で完結するリバーブがほとんどだと思うけど、でもそうすると生音の微調整がまったくできない
なので、昔ながらのやり方というか、sendとreturnを明確に分けた方が扱いやすいし分かりやすい

歌にも台詞にもリバーブ(reverb)

歌の場合、リバーブをかけると雰囲気が出る
それから、歌にリバーブをかけると音楽と声が馴染むので、一体感が生まれてより作品ぽくなる

台詞の場合、反響を抑えた防音の部屋でレコーディングすることがほとんどかと思うが、そこで収録した声をそのまま使うと、平べったいつまらない声に仕上がる傾向にある
なので、ボクはそのような空間でレコーディングした時は、薄くリバーブかけたり、またはリバーブタイムをめっちゃ短くしたりして使ってみたりする
すると、人の存在感をより出すことが出来る

リバーブ(reverb)を使わない場合もある

例えば、反響が抑えられない空間でレコーディングしたりした場合
そこにリバーブを足すと更に響いてなんかよくわからなくなってしまう
なので、そういう時は使わず、自然のリバーブを利用する
だから、そのような空間でレコーディングする時は、どんな種類のリバーブがどの程度かかっているか?をマイクを通してモニターして、それを計算に入れながらレコーディングする必要がある

空間+音楽を作ってみた【オリジナル曲】

狭い空間から、だんだんと広がっていくような感じになるのが分かると思う
まるでアニメのような音楽のような…そんな作品に仕上がった
歌はNEUTRINOの東北イタコ
それ以外、歌詞・音楽・動画は金澤健二

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